空飛ぶ映画レビュー

主に新作映画の感想を綴ります。

8月に鑑賞した映画ランキング ベスト5

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8月に鑑賞した映画の僕的ランキング ベスト5

みなさんこんにちは空飛ぶ人です。9月も中旬にさしかかろうとしているので今更感がありますが、8月に鑑賞した作品を振り返りもかねてランキング形式でご紹介しようと思います。ただのアラサーが何様だって感じがありますが、お許しください。 

 

高校生の頃田舎に住んでいたこともあり娯楽が少ない環境、かつ友達の少なかった僕の唯一の趣味が映画(VHS,DVD)鑑賞でした。学校が終わると近所のツタヤに入り浸り片っ端から映画を観ていました。

しかし大学で東京に出てきてからは友達との遊びに時間を費やし、社会人になってからは日々の生活に追われ、映画というものからだんだんと縁遠くなっていました。

そんな僕がまた映画を観始めたのは、新型コロナウイルスの影響です。緊急事態宣言以降、仕事もほぼテレワークとなってしまい同僚と飲みに行く機会も0になり、人と他愛のない会をする機会が極端に減ってしまいました。家にこもって仕事をして外に出るのは食糧の買い出しと、運動不足解消のための散歩くらいで、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていました。

緊急事態宣言解除後の7月、久々に新宿に遊びに出た僕の目に飛び込んできたのは営業を再開した映画館の『もののけ姫』のポスターでした。子供の頃映画館で観たもののけ姫をまた劇場で観られるというチャンスに興奮して僕は映画館に吸い込まれたのです。

劇場での映画鑑賞は1月に観た『ラストレター』以来でしたが、映画館で映画を観るのってこんなにも楽しかったっけ。と感動。そこから立て続けに映画館に足を運ぶようになりました。終わりが見えず家の中で悶々と過ごしていたコロナ禍の生活にメリハリが生まれました。

中高校生の頃僕を救ってくれた映画が、また僕を救ってくれたのです。

依然エンターテイメント業は厳しい状況ですがそんな渦中に、僕のブログを観て一人でも「この映画観てみたいな」と思い映画館に足を運んでくれる人がいるといいなと思いブログを始めました。

と、自分語りが長くなりましたが早速8月に観た映画のベスト5です。

8月に鑑賞した作品

僕が8月に劇場で鑑賞した作品は下記の通りです。

 *『千と千尋の神隠し』については今回のランキングからは除外します

ランキングベスト5

■第5位 『弱虫ペダル』

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 大人気漫画原作、ジャニーズ主演ということで地雷映画の匂いがプンプンする本作ですが、1年生3人の成長という点にフォーカスして2時間の物語としてとても上手くまとめられていると思います。

自転車のシーンについては賛否あるみたいですが、僕的にはとても迫力があるように見えました。ロケーションも気持ちよかったです。レース中に自転車競技とはという説明的なシーンが多少入るので、漫画読んでいる人や自転車経験者からしてみるとモッタリした展開に見えてしまうのかもしれません。

どうしても主人公が”超人”みたいに見えてしまうので、もう少し練習やフィジカル・技術的な成長のエピソードがあってもよかったかな?と思いました。

まだまだ先輩たちのキャラクターとか掘りがいがあると思うので、シリーズ化してほしいなと思います。

■第4位 『ソワレ』

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 実は5位の『弱虫ペダル』とはおすすめ度でいえば逆転してしまっています。が、このご時世に「オリジナル脚本」で製作されたという点で推したいと思い4位にしました。

若い二人が自分の宿命や状況からただただ逃げようとするも、自分自身からは逃げ切れずにもがく姿に、ぎゅっと抱きしめてあげたくなるような気持ちになりました。

安易に「観た方がいいよ!!」とはおすすめできないのですが、観る人によっては一生物の映画になると思います

■第3位 『2分の1の魔法』

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ピクサー最新作。『ミスターインクレディブル』以降ほとんど観ていなかったのですが、近年のピクサーは賛否主にファンからはトイストーリー4は「否」の意見が多いみたいですね。それほどファンが多く、層も厚いということだと思います。

本作はとても地味ながら兄弟のロードムービーとしてとてもクオリティが高いと思います。とくにラストの見せ方は俊逸でした。

ピクサーって、思い出や過去にとらわれずに今を生きている自分や隣人を一番大事にしろってメッセージの作品が多いように思います。

万人にオススメできる作品ですね。笑ってドキドキして泣けるという期待通りの作品でした。

■第2位『のぼる小寺さん』

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 もう家に帰ろうかなと思っている時に、たまたま映画館前の前でちょうど始まる時間だと知って観たのですが、その偶然の出会いに感謝しています。こういう風にふらっと良作と出会うってのが理想です。

地味なストーリーですが、主人公演じる工藤遥ちゃんの魅力に惹きつけられて、ひたむきに壁(物理的な壁)に向かう小寺さんの姿に観ている側も励まされます。
小寺さんの姿に触発されて、あるべき自分になるために、孤独に自分の壁に向かおうとする登場人物たち。仲良しこよしを卒業したはずなのに、それぞれ別の道を歩んでいるはずなのに、より強い絆で結ばれていくっていうのがすごく良かったです。

汗や体温が伝わってくるような最後の胸きゅんシーンも必見ですね。

 

■第1位 『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』

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 みんな褒めてますけど、一見は普通のドタバタコメディなんですよね。奇をてらったようなシーンもないし、海外ドラマや映画で観倒したようなストーリーなんですが、どこまでも新しくて爽快。今の中高生が観たらもしかしたら当たり前の価値観なんですかね。映画を見ながら「ふわちゃんが支持をされているのと、この映画が面白いのって、根本は同じかも」と思いました。

一番すごいなぁと思ったは、かなりの人数のキャラクターが登場しながらも、見終わった時にはそれぞれのキャラクターに2シーズンくらいのドラマを見終わった時のような人間的な深みや愛着を抱けたことです。みんな第一印象は見たまんまの性格をしているので観客側のステレオタイプな固定概念というのを上手く利用しているのだと思います。物語中でそれぞれの2面性があらわになる。ほんの数秒とかのシーンでそれをやってのけるのがまた凄い。
高校生の頃、他人の人間性を自分の思い込みで決めつけずに、もっといろんな人と話をしたら違った青春が送れたのかなと思いました。(この映画には「まだ遅くないよ!」ってメッセージも含まれていますよね)

この作品は何度も見る人が居るのも納得です。

劇場でみんなと一緒にゲラゲラ笑う体験をぜひ!

 

最後に

8月の映画ランキングは以上です。まだ上映している作品も多いので、気になった方は今劇場に見に行った方がいいですよ。各映画館、コロナ対策もなされていますし、居酒屋に行くよりは安全だと思います。またひと席空くので、肘掛けの陣取り合戦もありません。すべての座席がプレミアムシート状態です。

後から「これは映画館で見れば良かったー」と思っても遅いですよ!!

 

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