*引用:movies.shochiku.co.jp 映画公式WEBサイトより
「弱虫ペダル」感想 ネタバレなし
「アイドル映画だ」と敬遠してはもったいない!
ジャニーズ映画と言えばSMAPの『シュート!』世代なので不安な気持ちで観ましたが、とても爽快な青春映画でした。
監督:三木康一郎
公開日:2020年8月14日
鑑賞日:2020年8月14日
おすすめ度:★★★★★★★(7/10)
<あらすじ>
千葉から秋葉原にママチャリで通う、運動が苦手で友達がいない高校生・小野田坂道(永瀬廉)。
念願のアニメ研究部に入ろうとしたが、休部を知りショックを受ける。
そんな時、坂道の自転車の走りを見た同級生の今泉俊輔(伊藤健太郎)からレースの勝負を申し込まれる。自転車で走る楽しさを初めて感じた坂道は、秋葉原で出会った同級生・鳴子章吉(坂東龍汰)に誘われて自転車競技部に入部する。マネージャーの寒咲幹(橋本環奈)や部長の金城真護(竜星涼)、巻島裕介(栁俊太郎)、田所迅(菅原健)ら尊敬できる先輩たちとの出会いによって、自転車選手としての思わぬ才能を発揮する坂道。そして迎えた県大会。レギュラーメンバーに選ばれた坂道は、初めて出来た「仲間」とともに、インターハイ出場を懸けたレースに挑む。
<感想>
『弱虫ペダル』と言えば、前に勤めていた会社のオーナーが漫画大好きだったなぁ。というほどの知識しかなく、漫画もアニメも見たことが無い。思い入れが無いので、漫画ファンからしてみれば不満な部分もあるのかもしれないが、人気漫画原作ものの映画としては『ちはやふる 上の句』と並ぶいい作品だったと思う。
(全体的なつくりも、ちはやふると似ていたな。)
序盤の坂道くんと今泉の勝負の場面、中盤の新人テスト、クライマックスのインターハイ予選と、ロードレースがどういうものなのか説明過多にならない程度に教えてくれるので、知識がない人間もレースを観ていて盛り上がれる。ロードレースってチーム戦なんだなと初めて知った。
山の景色も相まって、自転車のシーンは本当に爽快だ。
雑誌が違うが、「努力 友情 勝利」そのままに、とても分かりやすいストーリー展開で、先が読めてしまうっちゃ、先が読めるのだけど、ちゃんと一人一人に見せ場があり、レースの迫力も手伝って見ごたえがあった。たった一人を勝たせようと、チームで挑む姿は熱く、おじさん世代が見たら泣いてしまいそうになる。泣いてないけど。
どうしても勝負や試合のシーンが多いので、身体的・技術的に成長する過程(練習)はほぼ描かれていなくて、そこが足されていたらもう少し感情移入できたかなとは思った。
ラストの健太郎の笑顔は、あれば演技なのだろうか。多分練習やつらい撮影を乗り越えたキャスト同士の絆がないと、あんな顔できないのではないだろうか。役柄から外れてしまうほどに屈託のない表情で、思わず好きになりそうだった。
とにかく、本作は自転車に乗った俳優陣に拍手だ。
お盆休みも終盤なので、映画でもと思っているのなら、是非に!とおすすめできる。
とても気分よく映画館を後にできると思う。
(今日アマゾンプライムで中島哲也監督『来る』を観て妻夫木聡のあまりクソ野郎っぷりに気分が落ち込んでいたのだが、弱虫ペダルに救われた・・・。)
にしても、健太郎くん働きすぎじゃない?って思うほど新作に次々にでているな。いつ休んでるんだろ。私は心配です。『のぼる小寺さん』を見るまで、テラスハウスでコメントしている姿しか見たことが無かったのだけど、いい役者さんだな。
続編があるなら、また映画館で観たいと思う。