*引用:wwws.warnerbros.co.jp 映画公式WEBサイトより
『ぐらんぶる』の感想 ネタバレなし
真摯にバカ
ギャグは肌に合わなかったけど、潔く終始ギャグに振り切った気持ちがいい映画
監督:英勉
公開日:2020年8月7日
鑑賞日:2020年8月7日
おすすめ度:★★★(3/10)
<あらすじ>
有ってないようなものですが・・・
青い海、聞こえてくる潮騒、照り付ける陽射し――国内でも珍しい離島にある大学に入った伊織の目標はただひとつ。それは気のあう友人や可愛い女子と<キラキラな大学生活>を送ること。なのに――「何かおかしい」最初に異変を感じたのはオリエンテーションの朝。伊織はなぜか服も記憶もなく大学の講堂の前で目覚めてしまう。やがて同じ境遇に陥った無駄にイケメンなアニメオタク・耕平と出会い、共にある場所にたどり着く。そこは常識が通用しない“無法地帯”、超ぶっ飛んだダイビングサークルだった!狂暴なクーデレいとこ、どシスコンのお姉さま、エロい先輩、はたまた激ケバギャルも!?
<感想>
若い男の子の裸が大画面で存分に観られるということで、全く興味は無かったのですが見てきました。
(ちなみに私はゴリゴリのゲイです。)
主演の2人が全くタイプではなかったのだけれど、ダイビングサークルの先輩たちが皆屈強なタイプの男の子ばかりで存分に楽しめた。眼福っす。
しかしここまで出演者が知らない俳優ばかりの邦画を見るのは初めてってくらい知らない子ばかりで、芸能界も世代交代してるんだなと・・・。
正直に言って、一番の見どころであるギャグについては肌に合わず。小劇団特有の「見て!面白いでしょ!」感に似たごり押しで序盤は置いていかれた。ただ、繰り返されるパワープレイに押されて、次第に笑えて来る。若さって素晴らしいな。
しかし裸はいいけど、お酒のシーンは多すぎて、若い人は観ていてどうだったのだろう。今どきの若い子は引いてしまうのでは。私は30代でいわゆる飲みサーと言われるサークル出身なので、燃える酒のシーンは笑えたのだけれど。
はっきり言って、観ても観なくても何も変わらない、中身が全くない映画だ。
コメディでよく使用される「笑って泣ける」の”泣ける”はこの映画には一切ない。
終始ギャグに努める姿勢が清々しかった。
一応主人公はカナヅチという設定があって、その困難を克服してダイビングの楽しさを知る。
「一歩足を踏み出さなければ、観られない景色がある。」
と、テーマっぽいことを切り出したけど、結局その困難を乗り越た理由にもオチがちゃんとある。
中身なんて何にもないけど、家でダラダラと過ごすくらいであれば、劇場で観てみては。30歳以上の人は、ただただ無限に近い自由を過ごすスクリーンの大学生がまぶしくて、ひたすらうらやましく感じると思う。(楽しそうでいいなぁーと思った)
予想だにせずクライマックスのダイビングシーンは美しくて、ダイビングをしてみたくなる。